認証50周年記念事業第1弾 2007.2.16

 サダコストーリーの映像をバックにディスカッションがスタート

当クラブがライオンズ国際協会から認証状の伝達を受けて、2007年10月で50周年を迎えます。これを記念して、 「世界の子供たちに平和と安心を!」を統一テーマとし、三つの事業を行います。

ひとつは、広島国際平和フォーラムのパネルディスカション。二つ目が、木下あいりちゃんの悲惨な事件を二度と起こさないための、子どもの安全を見守る巡回車の寄贈と見守り活動への参画、三つ目が、岡本太郎画伯の悲劇に屈しない人間の誇りをアピールする「明日の神話」の広島誘致活動の支援です。

 

これまでの周年行事は、ハード中心の寄贈事業になっていましたが、今回はソフト中心で、かつ、(財)広島平和文化センター、広島ニュ-ライオンズクラブ、「明日の神話」招致会とのコラボレーションで行うこととしました。

 

その第1弾となるパネルディスカッションを、2月12日(月)、広島国際会議場地下2階「ヒマワリ」において実施しました。これは(財)広島平和文化センターとの共同開催で、第1部がセンターの設立30周年事業としての、ノーベル平和委員会オーレ・ムヨス委員長の講演、第2部が当クラブ認証50周年事業としてのパネルディスカッション、の構成で実施しました。

 

参加者は、市民の方が多く約430名という大盛況でありました。テーマは、広島でははじめての「ジャパニーズ・ソフトパワー、つまり日本の前向きな文化、芸 術、先端技術を平和に活用しよう」というものです。パネリストは、サダコストーリーを、パキスタン等のアジアの子どもたちに絵本で読み聞かせる活動を中心 に行われている渡部朋子氏、サダコストーリーにヒントを得てノルウエー等で1000羽の鳥を子どもたちが制作し展示するなど美術を通じた平和教育を行われ ているヒルデ・ムヨス氏(ムヨス委員長の娘さん)、戦後復旧等のアニメーションで国際交流をされている広島在住の前田稔氏、情報通信ネットワーク・ロボッ ト等の技術で安全安心を実現しようとする長坂康史氏の4名に務めていただきました。

 超満員の国際会議場「ヒマワリ」

パネリストの発表に対するコメントは、ムヨス委員長、秋葉広島市長にお願いし、コーディネーターは中国新聞社今中亘特別顧問にご担当いただきました。

 

参加者の皆さんは、長時間にもかかわらず最後まで熱心にご静聴いただき、大きな反響がありました。皆さんからは、

「平和の推進に、われわれも参加できることがあることが分かった」 「教科書的でなく可能性を求めて実施されている草の根のあらゆる活動を纏めて、新たな方向を見出すことが必要ではないか」 「芸術等感性の世界と情報技術という論理の世界とあいまって効果的推進ができることがわかった」等多くの有益なご意見を伺いました。

 

私たちのライオンズクラブが、ソフトで市民の皆さんにいささかの貢献ができましたことを、関係者一同大変喜んでおります。今回の行事が、広島と世界の平和を実現する契機になるとともに、ライオンズクラブのこれからの活動の方向を示すことになればと強く願っています。